萩原建設工業株式会社

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Recruit採用情報

現場所長への道 - 建築工事

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建築部 工務課長
所長 本保 邦朗(平成8年入社)

本社建築部所属。浦幌浄水場、幕別フクハラ、カルビー倉庫など多種多様な建築部の施工に携わり、平成15年に解体工事から現場所長を務め、道営住宅やパシフィックマンション等大型物件を主に施工してきた。
好きな食べ物はみそラーメン、嫌いな食べ物はキュウリ。休日は家族と共に趣味の海釣り。但し、腕前は並とのこと。

 

新人~若手時代

入社2年間での経験が今でも自分の基礎となっている。

 

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入社して新人研修が終わり、本格的に配属となった現場は浦幌町の浄水場新築工事でした。地下と1階の躯体工事で十勝でも大型物件に入る現場からのスタートでした。

 

当時の所長達と意気揚々に施工現場へ乗り込みました。しかし、やる気は十分でしたが、最初は物の名前がわからず四苦八苦しました。

 

ある日、所長より番線(資材を縛ったり固定したりする太い鉄製のワイヤー)の購入指示があり、近くのホームセンターに買いに行きました。その際、私の勘違いから家庭用の細い針金を買ってきてしまい叱られたのを良く覚えています。間違って買ってきた結果にではなく、わからない事を聞いたり調べたりせず行動した事に叱ってくれたのです。今回は些細の事だが、自分勝手の思い込みはいつか大きな事故に繋がると教えてくれたのです。

 

又、この所長からは施工管理の基礎を教えられました。この現場は3ヶ月位毎日杭を打ち、その写真撮影を行っていました。

 

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私が現在まで経験した工事を振り返っても、これより大規模な杭工事・コンクリート打設工事はありません。そのような現場を新人時代に経験できた事が自分の基礎になっていると思います。

 

入社2年目からは、電気店とステーキ屋の新築工事現場に配属されました。この現場は設計施工であり、私も施工図のチェック及び作成業務と工事全体管理に携わりました。

 

自分では自信があった施工図でも職長さんにダメだしされ、所長や先輩社員に教えて貰いながら格闘していました。

 

自分で描いた施工図や計画通り進んでいくのを見て、この仕事の責任感と面白みをより強く経験できました。

 

 

若手~中堅時代

広い視点で物事を捉える重要性を学ぶ

 

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平成11年からは2期に渡り、上士幌にあるナイタイ高原牧場で工事を施工しました。1期目は、サッカー場位の大きさの牛舎で、2期目はおしゃれな事務所でした。

 

ここでは、技術能力だけではなく、コミュニケーション能力も施工管理には重要だと学びました。

 

1期目の牛舎新築工事より私も設計事務所との打合せに参加する事となりました。始めは設計事務所の拘りや思いがわからず、私の考えも伝わらない事もありました。

 

途方にくれながら牧場にいる楽しそうにじゃれ合っている牛を眺めていた時に、設計事務所は利用する牛の事を第一に考えている事に気づきました。それまで私の工事経験は人が利用する建物でしたので、主役が誰だか誤解していたようです。

 

この事に気づいた後は、設計事務所との打合せもスムーズになり、こちらの考えも伝わるようになりました。

 

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2期目は事務所の新築工事でしたが、工事現場のすぐ横が道路であり観光客の行き来が多い中での施工でした。

 

そこで、観光客に気持ちになって景観を損なわず伝わるような工事看板の設置を意識しました。

 

施工管理は多くの人や物が係わります。観光客や近隣住民も関係者と考え、工事に対して理解して貰うのも円滑に現場を進める為には必要だと感じました。

 

平成14年春には、豊頃農協倉庫の新築工事に配属され、新入社員の教育係も任されました。
倉庫全般に言える事ですが工期が短く工程がタイトな中、初めての教育係で大変だったのですが、今まで私が教えられた事を中心に伝える事にしました。ここでは、新人時代の自分のメモが役立ちました。

 

工事も無事工期内で収まり、新入社員も顔つきが少しは良くなったと思います(笑)

 

この時期の経験で、自分は現場所長としてやっていけると思えました。

 

 

現場所長時代

経験全て活用し現場所長として挑む日々

 

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平成14年の秋に初めての現場所長に任命されました。帯広の中心街での銀行解体工事で、すぐ横は映画館がありました。

 

使用重機の選定では、低騒音・低振動を重視するのは勿論、解体作業中でも近隣を回って数値を測定し十分問題ないのを常に確認しながらの作業でした。

 

当時、道外ですが似たような解体工事現場で大きな事故があったのをテレビニュースで見ました。他人事ではないと感じ、協力業者と作業手順の見直しをしました。

 

当時は、現場所長デビューが解体工事かという気持ちも若干ありましたが、近隣対策の難しさがよりわかり易く感じられて良い経験ができたと思います。

 

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その後、釧路にある運輸支局の増築工事の現場所長を経験しました。この現場は運輸支局として稼動している横での増築であり、常に支局の職員が出入りする中での施工でした。

 

工程・安全・近隣対策等、今まで経験した全てを生かした施工管理をしようと考え、チームとの打合せにも時間を取りました。

 

チームにも恵まれた事もあり無事工期内に完成しました。又、開発局から表彰まで貰えるという嬉しい出来事もありました。

 

私は、協力業者・設計者・発注者・近隣者も含め工事に関係する仲間との信頼関係がなければ良い建物はできないと思っています。より高い技術力を探求するのは勿論ですが、大きな仕事になる程、それらが重要になると感じています。

 

場所長は現場のトップですので責任も大きいですが、沢山の仲間と大きな仕事をやりとげた達成感は格別です。これから、現場所長を目指す新卒者の皆様にも、この達成感を早く体験して欲しいと思います。