萩原建設工業株式会社

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Recruit採用情報

現場所長への道 - 土木工事

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土木部長
所長 向井 真一(平成5年入社)

本社土木部所属。湧洞豊頃線、直別共栄線、南町宅地造成など官民物件共に広く施工に携わり、平成10年の藤村地区造成工事から現場所長を務め、その後大樹営農用水、笹川道路、十勝川大森樋門など土木工事の様々な施工を経験している万能技術者。
好きな食べ物は辛口カレーライス、嫌いな食べ物は牡蠣。休日は妻と共に映画鑑賞。ジャンルはロマンス。

 

新人~若手時代

土木工事のイロハを体験

 

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入社1年目は、湧洞豊頃線という道路工事への配属でした。

 

ここでの主な仕事は測量で、朝から晩まで測量機器との格闘でした。1日中現場にいて、事務所での記憶があまりありません。当時は、入社後直ぐに現場配属でしたので、右も左もわからない状態での現場デビューでしたが、構造物が少しずつ出来上がるのを見ているのが楽しく、現場で過ごす時間はあっという間に過ぎていき、気づけば完成していたという感じでした。

 

最初の所長は、自分が率先して見せるタイプでした。最初はもっと色んな仕事をしたいと思っていましたが、入社1年目の小僧に施工管理手法の全てを見て感じさせるようにする為だと理解してから、測量の傍ら所長の仕事ぶりを凝視していました。

 

ここでは、現場とはどのように進むのかが最初から最後まで経験できたのが財産となりました。

 

次に配属されたのが、直別共栄線でこれも道路工事でした。

 

当時の所長の娘は私と同級生で、親子程離れていました。所長から見ると息子みたいなものですので、技術的な事以外にも社会人としてのマナーについて良く指導されました。

 

頑固な気質でいじっぱりでしたが、大きな視点で見守ってくれて、いざとなったら責任を取ってくれる職人タイプの所長でした。

 

ある土曜日に型枠取付が終わり、月曜日の午後から生コン打ちという工程がありました。土曜日の型枠取付が終わって帰宅途中に何か違和感がありました。胸騒ぎっていうものです。当時は、デジカメではなくフィルム写真で記録を取っていたので、日曜日慌てて現像し写真を見たら、やはり位置的に怪しいのがありました。所長に怒られると思いながら連絡した所、月曜日の朝に手直しして工程どおり進めるぞと、こちらが拍子抜けする位に普段通りの所長でした。

 

所長と一緒に手直しをし生コン打ちも無事終わった後に、所長から「ミスは誰にでもある。それを直ぐ報告したから手直しが間に合った、良だ!!

と言われ、連絡や報告の大切さが身に染みてわかりました。

 

今では、私の下に技術者が配属されていますが、この言葉はたまに使わせて貰ってます(笑)

 

 

若手~中堅時代

平成8年には南町宅地造成工事に配属となりました。

 

この現場から協力業者との打合せも一部任せれ、後輩も配属されま した。今まで、自分の事で精いっぱいだったのが、上の指示と下の愚痴の板挟みや協力業者の折衝交渉等、人を動かすのがこんなに大変だったのかと思いまし た。特に後輩はやんちゃで、自分に教育係は無理だと投げ出しそうになった事もあります。今では、この後輩も現場所長として活躍していますが、当時を思い出 すと奇跡だと思えます。

 

しかし、色んな人と話をしていくうちに、目的は良い構造物を造ろうと同じなのがわかり施工チームとしての団結を感じられたとき大変さが面白さに変わりました。

 

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この時代には、入社2年目で一緒だった職人気質所長の現場に再度配属されました。大樹営農用水という用水路現場です。

 

2回目という事もあり気心も知れていましたし、自信もありましたので全てを任せて欲しいと直訴した所、本来現場所長がやるべき仕事も携わらせてくれました。

 

今思えば私が見えない所でサポーとしてくれたと思いますが、この現場で施工管理全体を経験し、物造りの楽しさを大きく感じた現場でした。

 

又、この所長には仕事だけではなく息抜き方法や遊び方なども教わりました。施工管理は全て順調で終わる事はありません。予定通り進まない時に、いかに平常心で考えられるかが大切で、それにはリフレシュも必要なのが身に染みてわかりました。

 

この経験で、自分はいつでも現場所長ができると自信が持てました。

 

 

現場所長時代

私が初めて現場所長となった現場は、平成10年の藤村地区造成工事でした。

 

入社5年目での現場代理人は少々早いタイミングだったのですが、私が若手時代に配属した造成工事の所長は、当時の部長に向井だったら問題なく施工できると進言してくれたのが決め手になったそうです。

 

それを聞いた時、嬉しい気持ちと期待を裏切る訳にはいかないとプレッシャーも感じたのを覚えています。ですから、現場所長デビュー工事は少々の気負いもあり、完成まで全力で仕事をしました。完成時は安堵感でいっぱいだったのが思い出です。

 

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平成12年には大樹営農用水工事の現場所長に任命されました。この工事は、新人、若手〜中堅時代にお世話になった、職人気質の大先輩所長が施工した工事の続きです。

 

この現場を任命された時、当時の所長が教えてくれた言葉を思い出し、気負い過ぎず自分らしく施工をしようと思いました。

 

それがきっかけとなり、この現場で所長として大きく成長したなと感じる事ができました。又、部員の枠を超えた信頼できる仲間が増えました。

 

工程、予算、人員管理の他に、発注者との折衝や安全対策、やるべきことは沢山ありましたが、仲間と知恵を出し合って仕事をしていく面白みを感じましたし、完成時では達成感と完成した喜びを感じました。どの職種でもそうかもしれませんが、自分らしく自信を持って仕事をする事が大切だと思いました。

 

所長というのは、会社の代表だと思います。責任も大きいですが、自分で計画し思い通りに物ができあがった時の達成感はどの業種にも負けない自信があります。

 

施工管理技術者を目指す新卒者に方には、早くこの達成感を味わってもらいたいと思います。それには、毎日が新しい挑戦があるこの仕事に面白みを感じ、勉強と反省を繰り返す事が一番の近道だと思います。又、そういう技術者には信頼できる人が集まってきます。建設業は物造りが仕事ですが、施工管理には発注者や技術者仲間はもちろん協力業者や材料商社など、人と人との繋がりが重要となります。そういう信頼できる仲間を増やすのも施工管理には重要であり、完成した時の達成感が大きくなる秘訣だと思います。